出た。出ると思っていたがやっぱり出たぁぁぁぁ!(滝涙)
先に強調しておきますが、
「ゲーム脳に科学的根拠はありません。」
寝屋川の17歳刃物少年、典型的な「ゲーム脳」 (ZAKZAK)
(ZAKZAKってのは、いわゆる夕刊フジ。)
森教授は「ゲーム漬け生活は理性や道徳心を養う前頭前野をまひさせ、思考力が低下し、激情的でキレやすくなる」と指摘。「笑顔だった小学校の卒業アルバムと、無表情な中学校の卒業アルバムとの比較などからも、ゲーム脳の特徴と一致する」と分析する。
では、ゲームがなかった時代の人が一番キレてた理由を説明してください。
スタンダード 反社会学講座第2回 キレやすいのは誰だ
続けて、ZAKZAKの記事によると・・・
森教授によると、ゲーム脳現象は、テレビゲームに限らず、過度のインターネットや携帯電話のメールなどでもみられるといい、「携帯に熱中していた、奈良・女児誘拐殺害事件の容疑者についてもゲーム脳が疑われる」と話している。
超常現象はすべてプラズマで説明がつくという人と同じにしか聞こえませんが・・・。
すなわち、「異常犯罪者は全てゲーム脳」といってるようにしか・・・。
「ゲーム脳の恐怖」に書かれていることは、
そのでたらめさ加減は、トンデモ本研究の本家「と学会」の会長にして、作家の山本弘さんから
トンデモ『ゲーム脳の恐怖』
科学的見地からは精神科医の斎藤環さんから
斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖
ツッコミまくられており、その点からして、まず
「ゲーム脳に科学的根拠はありません。」
と言っておいてまず問題はないと思われます。
国が行った調査研究の結果によると、
おーむね「データ不足でゲームの影響の有無は継続調査の必要がある」としている。
ゲームソフトが人間に与える影響に関する調査報告書(PDF)
ただ、その中においてすら、森教授の説に対して・・・
テレビゲームの脳への悪影響を警告する森(2002)についての検討課題
森の研究は、子どもへの調査を行っている点、複数のジャンルのゲームでの調査を
行っている点は評価できる。しかし、測定機器が森の開発した簡易脳波計であるため、
研究の蓄積が少なく、現段階では森によって示されたデータについて判断する材料が
乏しいといわざるをえない。特に、通常の脳波計と比較すると極端に少ない3 極とい
う構造の脳波計で、どの程度正確な脳波測定が可能であるかについての詳細なデータ
は、測定機器や測定法への批判(斎藤, 2002)に回答するためにも必要である。また、
PET やfMRI などと併用して測定し、森の提示するα波とβ波の発生率のパターンが、
どのような脳内活動を反映しているのかについての資料も必要である。欧米の研究者
の見解も概ねこのようなものであり(Phillips, 2002; Frictionless Insight, 2002)、
これらの資料が提示され、装置とデータの信憑性が確認された段階で、本格的な議論
が可能となると思われる。
・・・と、現時点において
議論の価値すらなし!
と言っている。
だから、
マスコミ!頼むからセンセーショナルに仕立て上げたいだけで、ゲーマーを全部邪悪扱いにするな!メーワクだ!!
なお、今回の件(事件と「ゲーム脳」をいっしょくたにした論調)に対して、
ある編集者の気になるノートさんの
話は変わるが、朝日新聞の社員が痴漢でつかまったというニュースが、しばしば報道される。
もしも、「ゲーム好き」が危険な属性なら、「朝日の社員」も危険な属性であるに違いない。
大変感銘を受けました(笑)
#朝日新聞をどうこう言いたいわけじゃないですよ。うちも朝日だし。つまりこれくらい事件とゲーム脳には関連性が乏しいと言いたいんです。